ラブストーリー

イーサン・ホーク主演恋愛映画「ビフォア・サンライズ」シリーズのあらすじとレビューまとめ

この記事の内容

イーサン・ホークとジュリー・デルピー共演のビフォアシリーズのまとめ記事です。ストーリー展開に起伏は少なく、二人がただ喋っているだけのシーンがほとんどですが、その描写が妙にリアルで、共感と共に何か憧れのようなものを感じさせます。リアルで現実味のある等身大の恋愛模様を味わえる作品です。

ビフォア・サンライズ(恋人までの距離(ディスタンス))

出典:www.amazon.co.jp

あらすじ

ブダペストからパリへの長距離列車の中、ドイツ人夫婦が喧嘩を始める。一人の男性が女性に英語が話せるか確認すると、二人は食堂車へ。そして意気投合するが、男が降りる予定のウィーンに到着する。そこで、男は彼女を言葉巧みに翌朝までのウィーン旅行へ誘う。

男の名はジェシーでアメリカ人、女の名はセリーヌでフランスの大学生だった。二人はウィーンの街を歩き、トラムに乗り、観光名所やカフェ、そしてバーへ行く。二人はプラーター公園の観覧車でキスも交わす。お互いの素性や家族のことを打ち明けるが、夜が明けたら予定通りに別れることにする。

(参考:Wikipedia)

レビュー

始まりはウィーン行きの列車での出会い。見知らぬ熟年夫婦の喧嘩をきっかけに話すことになったジェシーとセリーヌの関係が始まります。出会った瞬間から二人には互いに惹かれ合うものがあったのだと感じます。これが恋に落ちるということなのでしょうか。

日の出(サンライズ)までの数時間、二人はさらけ出し合いながら互いのことを知り、恋愛感情を高めていきます。その過程はロマンチックで不完全で、とても切ないです。

ラストでは次作につながるような形で終わりますが、次作までは9年の年月が流れます。シリーズの中でも甘酸っぱさの残る良作です。

ビフォア・サンセット

出典:www.amazon.co.jp

あらすじ

ウィーンでの出会いから9年後、あの一夜のことを描いた小説『This Time』で作家となったジェシーは、小説のプロモーションでパリの書店を訪れる。小説の結末は曖昧に終わっており、インタビューでは小説が実話であるなら、実際は再会できたのかと尋ねられる。答えをはぐらかすジェシーがふと横を見ると、そこにはセリーヌが立っている。驚くジェシーを見て、セリーヌはほほ笑む。

ジェシーはプロモーションの対応をそそくさと済ませると、店の外で待っているセリーヌのところへ向かう。再会を喜んだ二人は、ジェシーの飛行機が出るまでの間、秋のパリを歩き回ることにする。

9年前に再会を約束した12月16日に、ジェシーはウィーンを再訪したのだが、セリーヌはブダペストに住む祖母が亡くなったために、葬儀で行くことができなかった。その後、セリーヌはニューヨークに留学し、現在はグリーン・クロスの仕事に就いていた。ジェシーは結婚して男児の父となったが、妻との関係はうまくいっていない。セリーヌのほうも、交際して別れた男たちが次々と自分以外の女性と結婚したことに傷ついていた。会話を重ねるごとに、二人は9年前の出会い以来、互いを忘れられずにいたことを知る

(参考:Wikipedia)

レビュー

前作、ビフォア・サンライズから9年を経て制作された本作。物語の中でも9年の年月が流れて二人が再会した設定となっています。

物語の殆どのシーンが、ジェシーとセリーヌがパリの街を歩きながら語り合うシーンで構成されており、撮影はたったの15日間で行われたそうです。年月を経て人生経験を積んだ互いのトークに盛り上がりながら、未だにお互いのことを心の何処かで思い合っていることに気づきます。

切なくて飾らない、男女がそれぞれ持っているロマンチックな部分を存分に感じられる映画です。ラストシーンでセリーヌが歌うワルツでは最高に心地良い哀愁を感じることができます。シリーズの中で最も好きな作品です。

ビフォア・ミッドナイト

出典:www.amazon.co.jp

あらすじ

ウィーンでの出会いから18年、パリでの再会から9年、ジェシーとセリーヌは双子の娘とジェシーの前妻との息子ハンクとともに、ギリシャでバカンスを過ごしていた。

前妻が引き取って育てているハンクを、ジェシーは空港で見送る。別荘へと戻る車のなかで、息子と離れて暮らす寂しさや罪悪感から、ジェシーはハンクが暮らすシカゴへの引っ越しを提案するが、パリで仕事を持つセリーヌは反発する。

ジェシーらが滞在している別荘は老作家のパトリックのもので、そこにはステファノスとその妻アリアドニ、パトリックの孫であるアキレアスと恋人のアナらが滞在していた。彼らは小説について語り合ったり、海で泳いだり、サッカーをしたりして余暇を過ごしている。パトリックの友人であるナタリアも加わった食事の席では、それぞれが人生や愛、文学、セックスなどについての哲学的な意見を述べる。

ジェシーとセリーヌは娘たちを預かってもらい、ステファノスらが用意してくれたホテルに泊まることになる。ホテルに向かう道でギリシャの街並みを歩きながら、ジェシーとセリーヌはひさしぶりに二人きりの時間を過ごす。

ホテルにチェック・インし、部屋で甘い夜を過ごそうとした矢先、アメリカへ帰国中のハンクからセリーヌに電話がかかってくる。それをきっかけに、二人の間で激しい口論が起こる。仕事や育児、自分たちをモデルにした小説を発表すること、セックスの仕方、そして過去の不倫の疑いに至るまで、お互いが抱いていた不満や不信をぶつけあうと、セリーヌは「もう愛していない」と言い放って部屋を出て行ってしまう。

(参考:Wikipedia)

レビュー

ジェシーとセリーヌは結婚し、子供もできている設定の本作。歳を重ね皺も増えた彼らの表情からは人生的な経験が溢れ出ています。

本作では二人の恋愛だけでなく、家族やコミュニティーといった要素も盛り込まれており、恋愛という観点だけでなく人生という観点からも物語は進んでいきます。もちろん二人で話すシーンも多いのですが、近所の人や子どもたちとも話す姿を見ると、何が豊かな人生なのかを考えさせられます。

修羅場を経験してお互いに喧嘩はするのですが、最後はまたくっつく二人の関係性を見ていると、人生で大事なものは結局人とのつながりだと思い知らされます。

普段仕事で忙しくしている人にこそ見てほしい映画です。